書籍・雑誌

2009年12月 3日 (木)

新しく出たくにさんの本

 昨年はずいぶん原稿を書くことに追われた。その成果が今年2冊の本として上梓できた。少しPRさせて頂こう。
 一つは6月に刊行された「測量系技術者のための技術士合格への道」である。これは「スペーシャリストの会」のメンバで執筆編集したもので、私はその一部を担当させて頂いた。測量技術者は「仕様書」に基づき精度高い測量をするが、方法を提案したり報告書を書くということはあまり得意としなかった。しかし現在は測定も多様化してきており、提案型の測量も増えつつある。そうした時代の測量系技術者が一人でも多く「技術士」資格を取得してい頂きたい。本書がその一助となれば嬉しい。
 二つめは11月に刊行された「地理空間情報工学演習」である。001_2 これは大学で授業をしていて、特に実習・演習の際のソフトウェアのライセンスが高くて大学でも揃えられない。しかし地理空間情報の需要は高まる。そんな中で何とか学生に実習させる方法はないか考えた末に、フリーもしくは低廉のソフトを使って演習するテキストとして執筆した。こちらはリモートセンシング研究会の仲間、徳永先生、高木先生、渡辺先生と私の4人で分担したもので、内容は電子地図を利用しGISを実現する、ハンディタイプのGPSを使って電子野帳を描く、フリーソフトでのリモートセンシング画像処理、デジタルカメラからデジタル写真測量を実施、レーザー計測の活用、3次元CADで3Dモデル構築といって内容になっている。地理や社会工学系の大学の実習で、あるいは測専などの授業で活用していただければ幸いです。
 この2冊とも刊行は(社)日本測量協会で出していただいた。ぜひご活用ください。

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2007年7月 6日 (金)

地図に訊け

 すごく面白い「本」を紹介しよう!

 題 名 「地図に訊け」
 著 者 山岡光治
 出版社 ちくま書房

 著者は「地図に風が吹いている」という。確かに煙突記号の「煙」や自衛隊記号の「旗」は西からの風になびいている。同じように堤記号や針葉樹の記号にはボカシが入っていが、これは「太陽が北西45°の位置にあると想定している」のだそうだ。学校や郵便局も地図上では記号で示されている。これらは必ず地図上に真位置で示されている。記号のどこが真位置かは本書を紐解いてほしい。、しかし「交番は必ずしもその位置にないし、温泉街に温泉記号があるとは限らない」そうだ。この辺のことも本書を参照されたい。
 昭和天皇は「地図」好きだったそうで、1/50,000地形図「那須岳」の山名の間違いを見つけ国土地理院にクレームを寄せられた話や、文豪の森鴎外はドイツ留学から帰ったのち「森林太郎立案 東京方眼図」を刊行し、その翌年に発表した小説「青年」の主人公 小泉純一にこの「東京方眼図」をもたせ東京の街を散歩させている、という話など興味がつきない。地図作成の歴史やそこにまつわるエピソードなど、著者が地図作りに携わった経験と豊富な知識をベースに「地図が話しかけている言葉」、「地図から聞こえた話」をいっぱい詰め込んだ「本」である。ぜひ一読をお奨めする。

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