日本地図大鏡
9月の末に「フェルメール展」を見に行ったことは書いた。その折に上野にある東照宮の鳥居の下に「不」が刻印された几号水準点があるというので見に行った。これは今までのように石垣などに刻印したものでなく現在の水準点のように石の角柱が埋めてあり、その頂面に「不」の字が刻れていた。鳥居をくぐり石段を登って、上野の東照宮を参拝した。そうしたら偶然、社殿で松浦武四郎が奉納したという
「日本地図大鏡」と対面することができた。松浦武四郎(1818-1888)は伊勢に生まれ長じて北海道、樺太を探検し、後に函館奉行の差役頭取となり、明治の世よとなってからは函館府判事、開拓地御用掛などを歴任した人で、晩年は神田五軒町で亡くなっている。
上野東照宮の社殿の中は暗く、鏡に何が彫られているのか良く分からなかった。上手く写るか分からなかったが、デジタルカメラで撮ってみた。パソコン上で拡大してみたら、南を上に沖縄から九州、四国、本州、北海道と、樺太までが描かれ、「北の海、南の小嶋、西の国もつ」との刻印も読めた。この大鏡は、ここ上野東照宮のほかに京都北野天満宮、大阪天満宮、吉野金峰山神社、大宰府天満宮にも奉納されている由。説明書きには「大鏡には千島は日本の領土として明示されている」と書かれていたが、刻印としては見られなかった。しかし、地図としては樺太まで描かれ、先述した刻印から「わが国」と読み解ける。これはフェメール展を見に行った時の余禄であった。
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